千葉経済大学の教員養成に関する情報を公開します。
(1)教員養成の理念
学校教育および教員の資質や能力に対して様々な問題点や課題が指摘されています。例えば、生徒の基礎的な学力や、知・徳・体のバランスの取れた個性豊かで自立心を持ち、積極的に社会とかかわっていく能力が十分育成できていないのではないのかという指摘です。
地域社会や家庭の教育力の低下という極めて深刻な問題が生じている状況のもとで、学校が、そして一人ひとりの教員が生徒の全人的な教育のために果たさなければならない役割はますます重くなり、またその範囲も拡大しています。
教員の最も重要な役割の一つは、生徒の知的好奇心を刺激し、学問の面白さに気づかせ、生涯にわたって学び続けるための基礎的な力を身に着けさせることです。そのため、経済学部の利点を生かして生徒に経済学の面白さに触れさせ、経済学という切り口を通じて広く社会に目を開き、自らかかわっていく指導ができる、いわば、経済学を得意分野として生徒の知的好奇心を惹起できる教員の養成を目指しています。
また、積極的に地域社会や保護者とかかわり、その教育力を引き出し、学校教育との連携を図りながら生徒の全人的な教育を積極的に推進していくことのできる視野の広い、豊かな人間性と社会性を持つとともに、それを具体的に展開する実践力を持った教員を養成していきます。
(2)教員の養成に係る組織
教授会の下に「教職・学芸員課程委員会」(主として、教職課程の円滑な実施に関する実務および教職課程の改善・充実のための企画・立案を担当するために、教授会の下に設置された委員会で、構成は委員長を含め3名の教員)を設け、教職課程の不断の改善・充実を図っています。
(3)教員養成に係る職員の数及び教員の学位と業績
教員紹介(詳細はこちらからどうぞ)
(4)授業科目
教職課程履修規定(※千葉経済大学教職課程履修規定のページへリンク)
シラバス(詳細はこちらからどうぞ)
(5)卒業者の教員免許状の取得状況(過去5年間)
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平成30年度 |
令和元年(平成31年)度 |
令和2年度 |
令和3年度 |
令和4年度 |
高校一種(公民) |
2 |
4 |
5 |
2 |
2 |
中学一種(社会) |
1 |
1 |
4 |
2 |
2 |
(6)教員への就職状況
就職先(詳細はこちらからどうぞ)
(7)教育の質の向上に係る取組
FD委員会
本学では、学長の下に、本学教員の資質・能力の向上を目指すと共に、教育内容・方法の改善・充実を図ることを目的とする組織的な研究・研修、その他の活動を推進するための組織として、FD委員会を設置しています。
教育方法の効果的導入の工夫について
本学の教職課程は、平成19年度の設置以来、教員になるにあたり必要な基礎知識を学修させると共に、教職に関する科目の指導において、実践的な学びを行ってきました。「教育方法」や「道徳の指導法」では教授技術の基礎や教員に必要な表現力を養い、教科教育法では数回に亘る模擬授業を学生に課しています。模擬授業の指導では、授業案の書き方や、具体的な授業運営の技術を一人一人に教授します。このような指導が可能であるのは、本学の特色の一つである少人数教育が要因であるといえます。同じ理由によって、グループ・ディスカッション、グループワーク等の教授方法は、本学の教職課程においてはごく自然な形で導入されています。
平成10年10月26日の大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策についてー競争的環境の中で個性が輝く大学」では「課題探求能力」の育成が、平成24年8月28日の中央教育審議会答申「新たな未来を築くための大学教育の質的転換に向けて〜生涯学び続け、主体的に考える力を育成する大学へ〜」では「生涯学び続ける力」の育成、「主体的に考える力」の育成が提言されています。これらの力の育成は、本学が目指す「人間力・社会人基礎力をつけて、社会に送り出す大学」の教育的基盤でもあり、同時に、本学教職課程においても、既に基礎的方針となっています。